鼻がツーンと痛む・鼻の奥が痛い
鼻は非常に敏感なため、外部環境により痛みを感じることがあります。痛みの種類や原因は様々ですが、触れると痛いや奥がツーンと痛むこともあります。
鼻の痛みの原因は?
鼻が痛い時は様々な理由が考えられます。
日常生活での痛み
鼻のかみすぎ
鼻詰まりや花粉症などで鼻をかむ回数が極端に増えることで、痛みが生じることがあります。
鼻をかむ際は刺激を抑えるように優しくかむようにしましょう。
また、アレルギー性鼻炎の場合は耳鼻咽喉科を受診してその治療を行うことも大切です。
鼻毛の抜きすぎ、鼻をいじり過ぎ
これは物理的刺激による痛みです。
鼻毛を抜くことで毛穴に負荷がかかり、鼻粘膜を傷つけることになります。
鼻毛は清潔な器具を用いてカットすることがおすすめです。
また、鼻の穴をいじり過ぎても鼻粘膜に傷を作る要因となるので注意が必要です。
環境による痛み
花粉症などのアレルギー性鼻炎
花粉症は今や国民病として非常に問題視されています。季節ごとに症状が繰り返される季節性アレルギー性鼻炎と、ハウスダストやダニなどによる通年性アレルギー鼻炎があります。
どちらも鼻に大きな負担を強いるため、耳鼻咽喉科での治療が必要です。
乾燥による痛み
冬の間は空気が乾燥することで鼻粘膜が乾燥し、ひび割れやかさぶたができやすくなります。
大抵は保湿で対応可能ですが、痛み、乾燥、出血がひどい場合は受診が必要です。
疾患による痛み
実は虫歯が原因でも鼻の痛みが出ることがあります。上顎にできた虫歯は鼻のそばの副鼻腔に隣接しているため、細菌が入り込み副鼻腔炎を引き起こす可能性があります。
鼻の痛みで考えられる疾患と治療法
以下に鼻の痛みが関連する疾患と治療方法について紹介します。
風邪
風邪は上気道炎とも呼ばれ、喉や鼻の粘膜が薄くなっています。
風邪薬を服用することで症状を和らげるなどの対応が必要です。
急性鼻炎
急性鼻炎はウイルス、細菌感染による風邪と、アレルギーによって生じる鼻炎の1つです。
こちらも原因ウイルスを退治することが難しいため、対症療法が行われることが一般的です。
副鼻腔炎
副鼻腔炎は蓄膿症とも呼ばれる疾患で、黄~緑色の鼻水や鼻の中から嫌な臭いがするといった自覚症状があります。副鼻腔とは顔面の顎から鼻付近にかけて存在する隙間のことで、炎症する箇所によって症状が若干異なります。特に上顎洞が炎症することで痛みが強く出ることが特徴です。
一般的な治療方法は、内服薬による薬物治療を行い、必要な場合には鼻水の吸引や内視鏡手術を行うことがあります。
アレルギー性鼻炎
花粉症などの季節性のものと、ハウスダスト・ダニなどが原因で起こる通年性アレルギーが代表的なものとなります。
常に鼻水が出て、鼻が詰まった感覚があるため、ついつい強く鼻をかみすぎてしまい痛みが生じることがあります。通常、抗アレルギー薬の内服によって症状を緩和させます。
単純ヘルペス感染症
ヘルペスは唇にできやすいものですが、鼻の中にもできることがあります。
ヘルペスウイルスが原因の疾患であり、多くの場合は自然寛解していきます。重症な場合、抗ウイルス薬の服用が必要です。
鼻乾燥(ドライノーズ)
粘膜の乾燥による痛みが出てきます。
加湿器などで部屋の湿度を高めて、常時マスクを着用することで鼻粘膜を乾燥させないようにしましょう。
腫瘍(良性・悪性)
良性でも悪性でも鼻の中に腫瘍ができることで、痛みが出ることがあります。
鼻の痛みで耳鼻咽喉科を受診し、上顎洞がんが発見されるケースが報告されています。
もし鼻の痛みや出血が長く続く場合には、必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
あなたの鼻の痛み方はどんな痛み?痛み別の対処法
鼻の痛み方によってある程度、対処方法が異なります。
以下では痛み別の対処方法をご紹介します。
鼻の奥がツーンとする・痛い
鼻の奥がツーンと痛む時は、鼻粘膜の炎症が起こっていると考えられます。
鼻のかみすぎをやめ、粘膜を乾燥させないように加湿器をつけ、常にマスクで鼻を潤わせてください。
鼻の中(内側)が痛い
鼻の中が痛い場合も同様に炎症が疑われます。
加えて鼻血や息苦しさが出てくる場合は、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻の横を押すと痛い
鼻の横を押すと痛い時や、鼻づまり、黄色い鼻水が出る、鼻水が逆流する時は急性副鼻腔炎が疑われます。
放置してしまうと慢性化し、治療が難しくなることがあるのですぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
また、ニキビやできものがある時も、押すことで痛みが出ることがあります。
鼻の周りが重く痛い
頬や眉間、おでこ、口のまわりが痛む場合は、急性副鼻腔炎の可能性があります。
すぐに受診して医師に相談しましょう。
鼻が痛いときの検査
鼻が痛む時は、まずは診察を行ってから検査に移ります。 検査では鼻の内視鏡(鼻咽腔ファイバースコープ)を用いて鼻の内部を観察していきます。 非常に細いファイバースコープなので、痛みが少なく、リラックスした状態で検査を受けていただけます。
鼻のツーン・鼻の奥の痛みでお悩みの方はご相談ください
鼻の痛みが起きる原因は様々ですが、適切に診査・診断を行い、最適な治療をご提案させていただきます。 鼻のつらい症状を放置してしまうと、嫌な気持ちになるだけではなく、日常生活にも悪影響を及ぼしかねません。 もし鼻の腫れ・痛みがある場合は、我慢したり、放置したりせずに当院へご連絡ください。