皆様こんにちは院長の富樫孝文です。
当院で処方する薬剤においても、影響がでています。風邪やアレルギー性鼻炎、急性副鼻腔炎、インフルエンザウイルス感染症、新型コロナウイルス感染症の患者さんは、痰が絡み、咳が誘発されます。
当院では必要に応じて痰切れや咳止めのお薬を処方しています。
しかし、この数か月で全国的にこれらのお薬を中心に不足が生じており、今まで通り処方しにくい状態が続いています。
患者さんが処方箋をお持ちになり、お近くの薬局に行かれてもお薬の在庫がなく、お困りになられる事態も生じています。
さらに、逆流性食道炎などによる咳の場合には、胃酸の分泌を抑制するお薬の使用により軽快することがあります。
すなわち、咳がでていても、漫然と咳止めを使用するのではなく、原因に応じて必要あるお薬を使用した方がよいことがわかるかと思います。このように当院では、鼻からのどまで内視鏡を使用し、お薬の必要性を判断し、必要な患者さんに処方を行うようにしております。
一方で、そうは言いましても、仕事や学校などの社会生活で咳がでることで人の目が気になったり、夜間咳がでて眠れなく辛い、咳こみで嘔吐してしまうなど、切実な症状の方も多くいらしゃいます。そのような方には適切に判断し、咳止めや痰切れのお薬を処方いたしますので、辛い症状を問診票に特にご記載いただき、お伝えいただければと思います。
製薬会社さんの情報などでは、当分国内の薬不足は続くようです。
咳止めがなくなることで、必要な方にご処方できなくなることを避けるべくために、当院では適切にお薬を提供できればと考えております。
院長 富樫孝文